NSX エンジン下ろしメンテ 新方式模索

こんにちは。

現在
エンジン降ろしメンテナンスの順番に並んでいただいている方は70台+α。
さすがに
先が見えないのと

中には緊急性を感じるレベルに消耗が進行している個体もあって
これは
なにか打開策を考えなければ・・

と思っていたところに
庄内ナンバーのAT車に乗るオーナーさんから
重整備の相談があり、

基本的にエンジン降ろしメンテナンスなんだけど
エンジンとミッションなどを車輌から個別に降ろして
重整備を行う方法で作業を受けることにしました。

通常のエンジン降ろしメンテナンスでは
エンジン、ミッション、リアメンバーを一体でボディから降ろし
エンジンのみの整備に集中することで
作業期間の短縮 費用の圧縮を実現していたわけですが、

この方法だと
エンジンとミッションを分離しないから
クラッチやATなど駆動系の整備は一緒には出来ないわけで
エンジン降ろしメンテナンスが終わった後に
あらためてミッションを降ろして作業していました。

だけど
ボディからエンジンとミッションを個別に降ろし
リアメンバーだけ仮に組んでタイヤを付ければ
ボディはリフトから出せる。

実は作業性の上でこれが重要でして
クルマがリフトに載ったまま
突発的な部品待ちとか何らかの事情で作業が止まると
その間 他の作業が大きく滞ってくるわけです。

でも、エンジンとミッションを個別に降ろしてボディをリフトから出せば
時間的余裕は大きくなるので
イレギュラー作業の追加にも対応しやすくなります。

とはいえ 一般的なエンジン整備では
当たり前に行われている方法なわけです。

今回のNSXは
メーターの距離は約12万キロ
AT車なので
エンジンは酷使されていない感じだけどオーバーヒートの形跡があり。
エンジンスタンドに載せてジックリ整備。

ATは
いったいどのくらいの期間ATFを交換していなかったのか・・
分解してみると凄まじく真っ黒・・
オイルポンプストレーナーの目詰まりも激しく
このまま放置したら
遠くない将来 油圧低下でクラッチが滑って不動になっていたでしょう。

今回は
オーナーさんのご希望もあって
ATのフルOHに加えて 4.4ファイナルも組み込みました。

これで
ATはほぼ新車性能になったはず。

ボディをリフトから出せるので
ご希望ならエンジンルームの塗装も出来るんですが
今回は
エンジンルームは清掃のみ
塗装の老化が目立つルーフを黒で再塗装しました。

実際
作業を進めていると
エンジン、AT以外にも様々な消耗問題点が見つかっちゃって
ずいぶん色々なところに手を入れることになり
預かっている間に車検が切れちゃったりで

2月頃にお預かりして
納車が7月になっちゃったから
5ヶ月もかかっちゃいました。

さすがに
今回は模索と追加作業の大量発生だったからこんなに時間がかかったけど
それでも
この方式で重整備を行ったら
2ヶ月以上の期間が必要になると思います

もっと
スタッフの作業分担を上手く分類して同時進行が出来れば
1ヶ月とかで終わるかも知れないけど
この方式は
時間はかかっても良いからジックリ整備の手を入れたい・・
というオーナーさん向けです。

今回
この作業内容で1台仕立ててみたわけですが
今後
この整備をどうアレンジしてどのくらいの費用で提供していけるのか
現在模索中なんです。

これは
エンジン降ろしメンテナンスの順番とは分けて受け入れるので
現在
エンジン降ろしメンテナンスの順番に並んでいる方で
こちらの方式に移動するのも可能です
まだ、明細が決まっていないんですけど。

で、作業完了したNSXで近所を試乗。
遠いオーナーさんだし
早々にトラブルが出てはいけないから
いつもよりグルッと遠回りで
エンジンやATの具合を確認しつつ走ってみると

まあ、さすがに重整備をした甲斐があって非常に快調。
エンジンは滑らかだしATの変速ショックも少なく
4.4ファイナルは発進加速が非常に良好
駆動系はほぼ新車フィーリングに戻ったと思います。

でも、初期型NA1のブレーキってこんなにアマかったっけ・・
他にも気になるところは多数。
納車時にオーナーさんと色々話し
また、あらためて整備の手を入れることにしました。

一番手のかかるATのフルOHが終わっているし
こんどはこんなに時間かかりませんから。