ニスモ大容量エアフロ取付について
R32のノーマル車輌ですが、純正のエアフロが故障したため
ニスモエアフロに交換しました。本来なら純正で問題ないのですが
純正品にお金をだすのはもったいないというオーナーの希望で社外に変更しました。
今回は交換時のセッティングの手順について説明していこうと思います。
多少、専門的な所も出てきますが、参考程度にみて下さい。
また、セッティング方法についてはあくまでKSPファクトリーでの手順になります。
各SHOPによりこの辺の考え方は違いますので、ご理解ください。

ニスモエアフロはZ32エアフロと電圧特性が似ている為、まずZ32用のデーターをVQマップに移植します。
ノーマルエアフロよりZ32エアフロの方が電圧(0〜5V)が低くでるため、そのままだとインジェクター噴射時間が少なく空燃比が薄くなります。というよりエンジンかかりません。
そこで基本噴射値(全体を増減するもの)を増やしていきます。
今回の基本噴射値の設定の決め方ですが、まずインジェクター容量がノーマルを使うところがポイントになります。
日産の燃料補正マップは縦軸が回転、横軸が負荷となっていますが、この横軸は厳密にいうと燃料噴射時間で決定されます。
簡単にいうとVQマップ×基本噴射値といったところでしょうか。
当然インジェクター容量が大きくなれば噴射時間が短くなるため、アクセスするポイントがマップの左側に移行してきます(基本噴射を小さくする為)
その場合は横軸の格子(割付値)を変更する事で対応します。
話はもとに戻りますが、インジェクターを変更しない場合はインジェクター噴射時間も変わらないため格子も変更せず、もとのアクセス位置にくるように基本噴射値を決定していきます。
ただし、アイドリング時や中間域などどうしてもA/F値がずれるポイントがでてきます。その場合はVQマップの数値を変更して合わせていきます。
実はこの作業が一番時間のかかるポイントになります。
無効噴射時間で合わせる方法もありますが今回は変更しませんでした。
ここまでくれば9割方完成です。細かい煮詰めはシャシダイ上で出力をみながらつめていきますが、もともとのノーマル燃料マップに対応させた基本噴射値&VQマップにしたため、微調整でOKです。