後期型ABS取り付け換装

NSXのABSは前期後期で分かれていてLEV仕様になったGH-NA1&NA2からが後期型になっています。

前期型ABSは、油圧をユニット内部に蓄えておいてブレーキロック時にペダル反力として使う構造で、
高圧油圧を発生&蓄えるためにユニットが大がかりで重くてトラブルの多いABSでした。
動作レスポンスも現在の新型車に比較すると非常に遅くて初期型NSXのウィークポイントの一つです。
後期型ユニットは、ボッシュタイプに変更されて格段に早い制御と大幅な軽量化を同時に達成しています。

後期型は重量も大幅に軽くなり、ユニットの容積も著しくコンパクトになりました。

後期ABS換装にはKSPオリジナル配線KITを使用しています。

取り付け後は特にウェット路面での著しい減速安定性があります。

前期ABSでトラブルが発生した場合の修理、あるいは雨天での走行頻度が高い場合などでは非常にお勧めできる流用だと思います。

また油圧を発生させる際の動作音(フロントからのキュルキュル音)も解消されます。

 
 

☆サーキット走行時のABS動作に関して☆

効きの強いパッドを使ってサーキット走行する際には減速Gでドライバーは前に行こうとするため足に力が入るのでどうしてもロック寸前を探ることが難しく、
さらに、下りながらのフルブレーキに至ってはリア荷重が抜けているためリアロックが発生しますが、
頭の良い後期ABS制御では各車輪のロック状況に合わせてABS制御されるため安心してABS任せでブレーキを踏むことが出来ます。

☆トラコンに関して☆

初期型NSXではABSとトラコンが連動しているため後期型ABS換装に伴いトラクションコントロールが動作しなくなります。
この旧型トラコンも制御が荒くてタイヤサイズを純正から変更した際には本来の制御は行われなくなる上に、
アクセルワークによる姿勢制御などをマスターする際にはドライバーの意志に反して突然スロットルが閉じられるため非常に恐い思いをすることがあります。
タイヤホイルを社外品に交換している車輌ならトラコンも解除してしまった方が良いかと思われます。

後期型ABS取り付け換装 基本作業内容と工賃

作業工賃 ¥63,000
助手席エアバック有り車 + ¥10,000

社外セキュリティーなど配線処理が複雑な場合 +¥10,000
別途純正部品とKSP換装ハーネス(¥28,000)が必要です。
価格は税抜き価格です。