NSX メーター修理 マニアックだよ!

こんにちは

先日
社外の02Rレプリカメーターを付けたんだけど
表示エラーが凄まじく
パネルも見にくいので
02R純正に交換してほしい・・と言う依頼がありました。

車輌は初期型NA1・MTで
北海道から入庫してきたんですが
以前KSPで6速ミッションを換装しています。

現品を見ると
なるほど パッと見は02Rですね。
これはこれで
ルックス的には良く出来ていると思います。

で、速度表示のエラーが大きいというので
ジャッキアップして後輪を空転させて様子を見てみたら
ビックリ 6速3000rpmで290㎞/hまで跳ね上がった!

これはパネル交換に伴うトラブルとも考えられるけど実はNSXでこの症状 時々あるんですよね。

実速よりあり得ないくらい針が振れたり表示が低かったりふらふら針が振れて治せなかったり。

もともと180キロスケールのメーターをパネル交換して300キロにした場合
速度に対する指針の振れの量を補正してやらないといけないわけで
背面基板を小改造して対処するわけですが最終的な微調整は車輌をシャーシダイナモに乗せて
回転とスピード表示を基板側でエラー補正していきます。

だけど時々どうしても補正しきれないメーターがあってAssy交換になった経緯もあったんですけど
絶版な初期型の純正メーターは貴重品だし
なんとか修理したいと思ってチャレンジしてみました。

結果 このメーターは治ってくれましたね。
表示はほぼ適正になってくれて多少のズレは後にダイナモ上で補正すれば基板はOKでしょう。

引き続き
オーナーが暗くてムラがあるという状況をチェック。
夜 スモールランプを点けてみると
なるほどスピードメーターは見えるけどタコは暗く左右の4メーターはほとんど見えない。

分解してみるとスピードのパネルは新規製作の1枚モノだけど
タコと両脇の4メーターは純正のパネルに02R風のパネルを重ね貼りしてありますね・・
これじゃ表示にムラがあるのも当然でしょう。

初期型NSXに02Rメーターを組む場合
背面基板は初期型NA1のまま
メーターは全て02R純正に交換します。

背面基板は
NA1の130型以降大きく変わっていて
02R純正は初期型と互換性が無いので
基板は初期型のまま
表示パネルは02R純正にするわけです
こうすると
見た目はまったく02R純正になるわけですね。

ところで
純正のメーターというのは
やはり、アフター物に比べて格段にクオリティが高く出来ています。

比べるのもメーカーさんに悪いと思ったけど
めったに無い機会なので比較。

まず、文字の鮮やかさが違う
これはスモールを点けずに反射光で見ているときに差が出ます

そして
斜めにしてみるとベースの黒の反射が違う
明るい昼間だったら
パネルのベース色はできる限り無反射の方が見やすいでしょう

針のクオリティも違う
純正の黄色や赤の部分は
黒い針の上に樹脂部品を接着して作ってあります
だから
黄色や赤に厚みがあって質感が高いんです

今回のレプリカは純正赤の上に黄色のカッティングシートですね。

で、最も差が出るのは
やはり、スモールランプを点けて透過光で見たとき。
重ね貼りしているレプリカは暗くムラがあり
タコメーターの5の付近とスピードメーターの180付近に
反射が出ています
純正も出てはいるけど極めて少ない。
これ文字盤のベース黒の反射の差ですよね。

NSXのメーターは
文字盤の透過光と
フードの内側から文字盤を照射して指針を照らし
フード内のメーターに雰囲気を作り出しています。

20年以上前のクルマとはいえ高額車輌ですからね
当時 メーターを設計した人だって
決して手を抜かず
出来る限りのことをしたんだと思います。
そして作っているのは
専門メーカーの日本精機ですからね
そりゃ、安易にアフター業界で同等の物が作れるとは思えません。

こういった差をマジマジと見てしまうと
やっぱり
供給があるうちは純正メーターを使いたいよなぁ・・
と、思っちゃうんです。

将来
純正メーターが欠品してどうにもならなくなったら
社外品も選択肢としてアリだと思いますけど
そもそも 実用性最重視な私は
300キロスケールにあまり関心が無いんですけどねぇ・・
だって150キロ出してやっとメーターの真上ですからね。

それでも初期型NA1にこの、02R純正メーターの移植は10台以上やりましたね。

社外のレプリカよりは多少高くなるけどこの差を知ってしまうとね。。

02RにはオートクルーズとTCSは無いので
純正流用するとタコ&スピードメーターの中に表示は無くなります。
なので今回はシフトインジケーターの緑にオートクルーズの配線を繋いでみました。

これ
最初にmotokiさんがやったんですけど
オートクルーズを緑にエアリフター作動を赤に割り当てて光らせる
なんて小技も出来るんです。

アナログメーターというのは
車速信号やエンジン回転信号というデジタル信号を
アナログ変換して電流計を振れさせる と言う構造なので
変換する背面基板とメーター本体には
必ず個体差があって
これを基板側でエラー補正して使っています。
だから両者の組み合わせを変えたりパネルのスケールを変更したら
必ず補正作業が必要になります。

今のところ
現車に取り付けてダイナモ上で補正するしか無いんですけど
今後NSXのメーターに関しては
卓上で補正できるようなパルス発生器を作って修理できるようになりたいと思っています。

もっとも
測定器であるシャーシダイナモの速度計はかなり正確なので
ダイナモ上で現車補正を行えば
タイヤサイズを純正と変えていても
実速に合わせて補正が出来るメリットがあるんですけどね。